歯科技工士とは?

歯科技工士は、歯科医師の指示に従って、歯科治療や、最近では審美歯科治療のために
必要なさし歯や金冠、入れ歯や矯正装置などを製作したり、修理を行っています。
医師の指示といっても、その治療の目的とニーズ、および患者さんの歯型やレントゲン写真などが
与えられるだけで、実際に、そのニーズを満たし、患者さんの歯にピタリと合って、
かみ合わせの良い見た目にも、咀嚼にも優れた義歯等が作成できるかは、
歯科技工士のスキルと経験に関わっているといえます。
歯科医師にとって、患者さんの歯にピタリと合う歯を作成してくれる歯科技工士は、
良きパートナーであり、歯科医院の専属にと依頼されるケースが多くなります。

ですから、常に最新の技術を学び続け、応用や工夫をこらし、自身のスキルを磨き、
経験を積んでいくことは、歯科技工士にとって、とても大切なことになります。
また、患者さんに喜んでもらう、違和感のない、自然の歯と同等の機能を果たしてくれる歯を作成するには、
歯科医師や歯科衛生士との円滑なコミュニケーションをとることも重要になります。
歯科技工士になるには、歯科技工士養成機関において所定の課程を修了することが必要です。
歯科技工士を養成する学校は現在、全国に55校ほどあり、高校卒業以上の者が入学することができます。
その多くは専門・専修学校ですが、短期大学や4年制大学もあります。
所定の養成機関を卒業見込みの者は、厚生労働大臣が定める歯科技工士国家試験を受験できます。
知識を問う「学説試験」とスキルを審査する「実地試験」で構成されており、
毎年1回試験が実施されています。

試験に合格すると、都道府県知事の公示により合格証書が発行されます。
合格証書と免許申請のための書類を住所地の保健所に届け出て、歯科技工士名簿に登録が行われると、
厚生労働大臣による歯科技工士免許を取得できるという流れになっています。

免許を取得して、歯科技工士として活躍する場は以下のような場所です。
歯科医院に専属の歯科技工士として勤務することができます。
歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士が医師を筆頭にチームを組んで、患者さんの治療に当たります。
歯型の作成や実際にできた物を合わせる場面に立ち会うことができ、
患者さんに一番近い場所で自分の力を発揮できる職場といえます。

また、歯学部附属病院や歯科を設置している総合病院やなど大きな病院では、
歯科技工室が設けられ、そこに配属されて仕事をすることもあります。
病院の場合、歯の治療や審美的な治療がメインの歯科診療所とは違い、
口腔の病気や大きな事故による歯の欠損など、特殊な処置が必要な患者さんも多く、
求められる技術もより高度になることが考えられます。
その分、様々な症例に接することができ、自分の経験やスキルを高めることが可能です。
歯科医院よりも、歯科技工所で働く歯科技工士の数は多いかもしれません。
歯科医院によっては、規模や経営的にあらゆる人材を確保することは難しく、
医師と歯科衛生士のみで、歯科技工は外注というケースが多いからです。

歯科医院や病院からの発注を受けて、指示された物を仕上げ納品を行います。
歯科技工所によっては、各歯科医院や病院の担当を決めて、医師からの要請があれば、
直接、患者さんの治療に立ち会ったり、直接、納品を行う場合などもあります。
また、歯科技工所を経て、独立開業して、歯科医院などからの請負をする起業家、歯科技工士もいます。
中には、これまでにない審美歯科治療のための新たな製品を開発するなど、
創意工夫をこらし、時代のニーズを先取りしていく強者もいます。
歯科器材や材料メーカーなどに勤務して、歯科器材や材料の研究開発に携わる仕事もあります。

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