准看護師という仕事

病院に行った時に、白衣を着ている人はみなが「看護師」と思われている人もいるかもしれませんが、
「看護師」の中には「正看護師」と「准看護師」の2種類があることをご存じの方は少ないかもしれません。
この「正看護師」と「准看護師」の違いは、「正看護師」が国家試験を受け、
その国家試験に合格をした「看護師」という「国家資格」を持っている人に対して、
「准看護師」の試験は都道府県ごとに行われ、その資格は「都道府県知事免許」ということです。

准看護師になるにも、もちろん正看護師同様に学校などで「看護」について学ばなければなりません。
では何が違うのか、それは准看護師の学校は中学を卒業した段階で入学ができるという事です。
中学を卒業後、准看護師学校(2年間)に通学をし、准看護師試験に合格をすれば、
早い人では18歳になる前に「准看護師」として医療機関での就労が可能なのです。
少しでも早く医療の現場に出たいという方にはこの准看護師という選択も良いかもしれません。

しかし、現実的に考えてみると状況は必ずしもそうとは言えないのが実情です。
それは何と言っても給与の面で現れてきます。
正看護師、准看護師とありますが、医療の現場ではその医療行為の内容としては大差がありません。
国家試験に合格をし国家試験資格を持っている新人の正看護師の方よりも、ある程度経験のある
准看護師の方の方が医療の現場では活躍をできますし、医師の信頼も厚い場合があります。
これは新人だけではありません、例え同じ年数を勤務している看護師といえども、
医師としては「使える准看護師」の方を信頼するのは当然の事ですし、現場ではよくあることです。

しかし、例え医師に信頼をされていても、技術があっても、
正看護師と准看護師の差は給与に反映をされてきてしまうのです。
これは「国家資格」と「都道府県知事免許」の違いです。
そして、給与面は「昇給」にも関わってきますので、勤続年数が長くなればなるほど、
正看護師と准看護師の差は金額によって明確にでてきてしまいます。
そしてこの「お金」以外にも「昇格」という面でも大きな差がでてきてしまうのです。
准看護師はどんなに能力があったとしても「看護師長」にはなれないのです。

これは大変厳しい現実だと思います。
看護士を続けていくのならば、正看護師と准看護師の差はこれほどまでにあるという事を考えて、
准看護師の方は後々「正看護師」の資格を取得する方もいます。
中学を卒業して、准看護師になられた方は実務経験を3年以上積んだ後に、
看護師学校養成所(2年課程)または看護短期大学(2年課程)を経てると、
看護師国家試験の受験資格を得る事ができますし、高校を卒業して、准看護師になられた方はそのまま、
看護師学校養成所(2年課程)または看護短期大学(2年課程)に進学をし、
看護師国家試験の資格を得る事が出来ますし、10年以上准看護師として実務経験を積んだ方は
看護師学校養成所2年課程(通信制)を受ける事によって、
看護師国家試験の受験資格を得る事ができるのです。

これらに合格をすれば「正看護師」となることができます。
准看護師の資格を否定する訳ではありませんが、長く看護師を続けていくという場合には、
正看護師の資格を得る事の方がいろいろな面で有意義といえるかもしれません。

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