産科医の仕事

産科医の仕事のメインとなるのは妊娠検査、妊娠が判明した後の妊婦健診、
分娩、産褥管理、胎児管理、新生児ケアといったものですが、
近年では不妊治療や生殖医療も大きなウエイトを占めるようになりました。

なお、産科医によっては施設や設備、対応できる医師数の制限から、
妊婦健診や婦人医療は行っても分娩を取り扱っていないケースもあります。
産科医の仕事は人間の神秘に迫る分野でもあり、
女性の卵子と男性の精子が結合して生命が誕生する営みから、
赤ちゃんの誕生という営みに直接触れ、サポートできる仕事です。

妊娠や出産は病気ではないとよく言われますが、
最近では晩婚による高齢出産の比率が高まっています。
出産時に血圧が上がって脳卒中を引き起こすなど母体の管理をはじめ、
緊急時の対応や内科医等、別の診療科の医師や病院との連携も重要になってきています。

また、未熟児や障害などを持って生まれてくるケースも少なくなく、
胎児の状態からの管理や出産後の新生児の管理など、
小さな生命を助け無事に成長へと導くための重責を担っているといえるでしょう。
産科医療においては、生殖医療における最先端の技術分野はもちろんのこと、
妊娠検査や妊婦健診、胎児管理などあらゆる分野で、
最新の精密医療機器を使った診療が不可欠となっています。

産科医の仕事は母体や胎児、生殖や出産に関する専門知識と
高度なノウハウにプラスして、こうした医療機器に関する知識と
高度な使いこなしテクニックも要求されるといえるでしょう。

たとえば、パルスドップラー、3D、4Dといった超音波断層装置を使った検診や胎児管理、
無線式分娩監視装置の利用などが挙げられます。
近年では女性の社会進出も目覚ましく過度なストレスがかかったり、
不規則な生活等から切迫流産の危険に陥ったり、子宮外妊娠、胎児異常、
胎盤異常といった状態が生じることも少なくありません。

実際に流産等に至る前の段階で早期に発見するには、こうした最新機器の活用が欠かせません。
臍帯の血液の流れから胎盤の動きが落ちていないか判定するカラードプラー装置の導入や、
胎児性別推定診断のための超音波スクリーニング、
胎児異常等を確認する羊水染色体検査をスキルなども求められます。

また、分娩時には自然分娩のほか、帝王切開手術が必要になることもありますね。
特に最近は出産年齢の高齢化に伴い、一刻を争う緊急手術が発生することもあり、
母体の安全と胎児の生命を守るためのテクニックが必要とされているのです。

About

Categories: 看護・医師関連