こども療養支援士とは

病院に入院するという事は体だけではなく精神的にも非常に負担の掛かる事と言えます。

大人ならば自制が利く事や様々な経験から、なんとか精神力で乗り切れる事なのかも知れませんが、それが子供ならばどうでしょうか。
かなりの精神的苦痛を伴う事が推測されます。

殊に手術や検査を受ける事を考えると、大人でもかなりの恐怖感や苦痛を感じる事も多いのに、子供ならば尚更の事と言えます。

病気などでそれらの苦痛を伴う長期入院となった子供は、体だけではなく精神も病んだり、恐怖や苦痛で治療に立ち向かう気力を失くしたりする事もある中、それを支えるのは通常両親や身内の人の役目であった事が最近までずっと続いて来ました。

しかし、両親等の家族もやはり人間なので、病気の子供を精神的に支える事に疲れてしまう事も良くある事と言えます。
そして検査や手術等に関して自身の子供に上手く説明をする事も難しいのが現状です。
それは知識が乏しい事、子供が恐怖を感じずに上手く話を聞いてくれるかという事、子供の苦痛になる事を親が説明をし、時には治療に立ち向かうように説得をしなくてはならない局面もあるでしょう。

そのような状況が長く続く事で親子ともに疲れ果ててしまう可能性もあります。
そんな状況になる前に、親子の精神的サポートをする職業の養成が2011年より始まっていますね。
こども療養支援士という職業の養成を、こども療養支援協会が行っています。

具体的な仕事は、子供に検査や手術の説明をぬいぐるみや実際の医療機器等を使用して説明をする事や、日常的な子供の心のサポートやその親のサポートも行います。
この職業はまだ認知度も低く10数名程の資格者しか日本では誕生をしていませんが、誰でもなれる訳ではなく、3年以上子供に携わる仕事をしていた保育士等や医療従事者が望ましいとされているのです。

そして経歴や書類、面接等で受講者として認められると、170時間の講義と病院での最低700時間以上の実習を終えた後に、こども療養支援士として認定されます。
日本に比べてアメリカでの配置率は高く、日本はこの分野においてはこれからの進展が期待されるところですが、実情は各病院のコストの問題もあり、直ぐに多くの病院で働ける環境にはありません。

また、認定される人の数も1年で数名という事もあり、多くの入院している子供達に望まれる職業ではありますが、資格取得者が少ないのが現状です。
今後は、こども療養支援士の配置に関して政府の補助等が行われる事で、配置率も格段に高くなるものと期待したいところです。

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Categories: 療養・薬剤関連