診療情報管理士とは

患者の情報を守る専門資格

医療機関には患者や疾病、医薬品等に関する様々な重要な情報が存在します。
その情報は身体というプライバシー性の強い個人情報であり、疾病データや医薬品関連のデータも秘密性の高い情報です。

カルテの管理等は医師や看護師、医療事務のスタッフなどが行っており、電子カルテの導入によるIT化が推進されている時代においては、過去のデータも含めてデータ化する業務も増えています。

こうした実務の中において、診療情報管理士は、診療記録を高精度で保持し、かつ、有効に活用できるように整理し、情報の秘密保持を守る専門資格です。
膨大なデータを分析して、必要な情報をピックアップして効果的に利用できるよう加工したり、編集することもあります。

ニーズは増大傾向

これにより医師や看護師が、患者の治療により効率的に情報を活用できるようにしたり、過去の症例や医薬品の使用、副作用等のデータを現在の症例に活用できるようにデータベース化しているのです。

これにより、医療のクオリティー向上とともに、医療情報の安全性の管理や経営の効率化などに貢献しています。

一方、医療機関というのは単に診療した患者から医療費の自己負担分の支払いを受けるだけでは経営が成り立たず、国や健康保険組合等に対して診療報酬の請求を行わねばなりません。

少子高齢化で医療費財政が逼迫する中、医療費制度の改正により、診療録管理体制加算が導入されました。
これは診療録の管理が徹底されている場合には、高い報酬ランクが適用されるというもので、医療機関の経営上、この適用が受けられるかどうかは、経営を左右しかねない大きなポイントとなります。

そのため、この診療記録を管理する診療情報管理士へのニーズはいっそう高まっているといえるでしょう。
2013年下内で、26000名あまりの認定者がいますが、認定試験の受験者はニーズの高まりを受け、増大する傾向にあります。

試験を受けるためには

診療情報管理士の認定試験を受けるには、受験資格をクリアしなければなりません。
日本病院会の診療情報管理士通信教育を修了するか、学会が指定する指定大学または指定専門学校で指定単位を修得して卒業するか、いずれかの資格が必要です。
この通信教育は、1972年に開校した長い歴史があるものです。

通信講座を修了すると、その年の受験案内と受験申込書が自動的に発送されます。
なお、通信教育を修了したもののうち、医師や看護師、薬剤師については、申請することで、試験の一部である基礎分野の受験が免除されます。

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Categories: 療養・薬剤関連